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記念すべき一発目はこの作品です。
名作「パリ,テキサス」。 僕の最も好きな作品のひとつです。 さて、内容はと言いますと すべてを捨て、荒野に一人彷徨う男トラヴィス。 ある日、4年ぶりに実弟と再会。弟は兄を自宅に連れ帰る。 そこにはトラヴィスの息子ハンターがいた。4年ぶりの再会に戸惑う二人。 時間が経つとともに父と息子の距離が縮まり、徐々に親子の関係を取り戻す。 そして、トラヴィスとハンターは音信不通の妻を捜しに旅に出る。 はたして、家族は再生するのか…。 映像、音楽、ストーリーすべてが完璧な作品。 とにかく、ファーストカットの画と音でやられます。 荒野の空撮の画と ライ・クーダーの乾いたスライドギターの音は 一瞬「えっ?これって、西部劇?」 という感じの第一印象。 ですが、正真正銘、ロードムービーの金字塔です。 監督はニュージャーマンシネマの開拓者、奇才ヴィム・ヴェンダース。 この作品の他に「都会のアリス」「まわり道」「さすらい」(ロードムービー三部作) 「ベルリン 天使の詩」などを撮ってます。 撮影はジム・ジャームッシュ作品でおなじみ、ロビー・ミューラー。 音楽はさきほど名前が出ました、ライ・クーダー。 とにかくこの3人の味が旨く映画の中で絡み合っていて、 お互いが邪魔をしていない まさに三位一体、科学融合、ケミストリー(ん、なんか、さむいな)。 ヴィム・ヴェンダースっていう監督は旅と家族と車を描かしたら旨い。 右に出るものはいないと思います。 けっして、アホみたいにド派手な(ハリウッド資本主義的な)演出はしません。 今流行りのわざとらしいお涙頂戴でもありません。 けっこう、ドライです。 ですが、じ〜んわり、電熱器のごとく、ゆっくり心を温めてゆきます。 だから、一度ハマるとなかなか冷めないのです。 そして、非常に丁寧に作られています。 昔の古き良き日本映画を見ている感覚に似ているかも知れません。 味わいがあるっていうか、匂いがあるっていうか…。 そもそも、ヴェンダース監督はかなりの日本びいきで 小津安二郎監督(「東京物語」、「秋刀魚の味」など)を尊敬しており 彼に捧げたドキュメンタリ−映画「東京画」(1985)を撮ってます。 この映画は古き良きアメリカと現代のアメリカが対比されてると思います。 乾いた荒野、ガラス張りの高層ビル、50年代のフォードのワゴン、 高速道路、ウェスタンブーツ、8mm映画…。 過去のモノと現代のモノをストーリーの進行とともに 見せてゆく演出はまさに匠の技。 しかも、いやらしくない。侘びさびです。 監督自身の古き良きアメリカ映画に対するリスペクトを非常に感じます。 監督の映画に対する愛があふれてます。 カンヌ映画祭パルムドール受賞も納得。 ロードムービーの傑作。 「パリ,テキサス」。 まだ見てないという方、是非見て下さい。 既に見たという方、もう一度見て下さい。 良いです。 サントラ最高です。 ナスターシャ・キンスキー可愛いです。 もっと、語りたいのですが、続きはまたの機会に。 中途半端気味ですが、初回はこな感じで…。では、また。 #
by bac-design
| 2009-01-23 21:56
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